しなやまつつじ (支那山躑躅)

 学名
 Rhododendron simsii
 和名
 シナヤマツツジ
 科名(和)
 ツツジ科
  別名(和)
 トウサツキ、タイワンヤマツツジ
 漢名
 杜鵑(トケン,dùjuān)
 科名(漢)
 杜鵑花(トケンカ,dùjuānhuā)科
  別名(漢)
 杜鵑花・紅杜鵑、映山紅(エイザンコウ,yìngshānhóng)・照山紅・艶山紅、山躑躅、山柘榴、淸明花
 英名
 Sim's azalea

2023/04/23 小石川植物園 

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2012/05/11 小石川植物園

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 ツツジ属 Rhododendron(杜鵑花 dùjuānhuā 屬)については、ツツジ属を見よ 

 杜鵑花(トケンカ,dùjuānhuā)の名は、杜鵑(ホトトギス,Cuculus poliocephalus)が鳴くころにさくことから。映山紅(エイザンコウ,yìngshānhóng)は、杜鵑花の別名。
 (日本では、これらの漢名にサツキを当てるが、誤り。)

 奄美・琉球・臺灣・華東・兩湖・兩廣・西南に分布。

 漢土では、杜鵑花の名に ある伝説がまつわる。
 「昔 人有り。姓は杜、名は宇。蜀(今の四川省) 号して望帝と曰う。宇 死す。俗説に云う、宇 化して子規(ホトトギス,Cuculus poliocephalus)と為る。子規は鳥の名なり。蜀の人、子規の鳴くを聞くに、皆 望帝と曰う」と(『蜀記』。左思「蜀都賦」注所引)。この子規の別名を、杜鵑という。
 さて、ホトトギスは不如帰とも書くが、これはその鳴き声
(日本ではトッキョキョカキョクなどと聞き為す)を漢土では不如帰去 bùrúguīqù(帰りたい、帰りたい!)と聞き為し、音写したもの。そのように鳴きながらホトトギスが吐いた血が 地上に落ちて、このツツジの花を真紅に染めたのだ、という。

 中国では、根・葉・花を薬用にする。『全國中草藥匯編 上』pp..415 


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